選び方・ポイント
手すりの選び方
ご利用者の状態にあわせて選びましょう
●室内での移動が不安な方
- 据置型の手すりがおすすめ。
置くだけでベッドからの立ち上がり動作をサポートします。
幅・高さなどはバリエーションにより、移動動線も確保できます。
●トイレでの立ち座りに支えが必要な方
- 置くだけで設置するタイプや、左右から便器を挟み込む構造のものがおすすめです。
便器からの立ち上がりをサポートします。
●壁のない場所で移動動線を確保したい方
- 天井と床で突っ張って止める手すりです。上の方をつかんで身体を引き上げる動作を助けます。利用者の身体状態に合わせて、ベストの位置にベストの高さに自在に調整できます。
●玄関まわりで支えが必要な方
- ポーチ部や上がりかまちなどの段差に設置できる据置型手すりがおすすめ。
工事が伴わない分、気軽に利用できるのが据置型の手すりです。
壁がないところでも手すりが設置できるため、移動支援としての自由度が増すのも利点。
動線をよく見て、移動の妨げにならないよう注意しましょう。また夜間の移動なども考慮し、本人の状態が変化しても大丈夫かよく確認しましょう。
設置する場所や身体状況に合わせて自由にマルチフィットする手すりです。蓄光テープ付きで、夜間でも手すりの位置が判別して安心。
ベッドサイドで使用する時は、ベッドフレームにしっかり固定できる金具「てすりフィット」を使用します。外れることがなくさらに安全です。
吸入器(ネブライザ)の選び方
禁忌事項
使用目的
呼吸器の治療に使用します。
喘息や気管支炎の治療、去痰剤吸入や気道の加湿等。
禁忌事項
●吸入治療以外で使用
●規定以上の連続運転等
参考吸入器とは
呼吸器系の疾患を持つ方が薬剤の吸入をしたり、乾燥した時期にスチームを吸入をするための器具
スチーム式吸入器水を蒸気にする機器
ネブライザ薬液を霧状にする機器
MDI:定量噴霧式吸入器薬液入り小型スプレー器具
DPI:ドライパウダー式吸入器粒子状の薬剤を吸込むための器具
噴霧方式 | ジェット式 | 超音波式(二槽式) | 超音波メッシュ式 |
---|---|---|---|
構造 ・ 原理 |
|||
利点 | 1.ほとんどの薬液に対応する 2.使用後の手入れがしやすい |
1.大容量の霧化に適している。 2.静音 3.仰臥位でも吸入できる |
1.小型・軽量・携帯可能 2.薬液の残量が少ない 3.静音 |
欠点 | 1.作動音が大きい 2.吸入姿勢に制限あり |
1.少量(5ml以下)の噴霧には適さない 2.使用できる薬液に制限がある 3.使用後の手入れに手間がかかる |
1.使用できる薬液に制限がある 2.薬液が詰まりやすい |
主な商品 |
200088669.html |
201141041.html |
|
確認事項 | 薬液名称 | 噴霧方式 | 特記事項 (霧化しない又はしにくい理由等) |
|||
---|---|---|---|---|---|---|
超音波 | ジェット | メッシュ | ||||
薬液 の 種類 |
メプチン | 拡張剤 | 〇 | 〇 | 〇 | |
インタール | 抗アレルギー剤 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
アレベール | 溶解剤 | △ | 〇 | △ | アレベール単独では霧化しにくい | |
ビソルボン | 去痰剤 | △ | 〇 | 〇 | ビソルボン単独では霧化しにくい | |
パルミコート | ステロイド剤 | × | 〇 | × | 薬液の性質とネブライザが合わない | |
トブラマイシン | 抗生物質 | × | 〇 | 〇 | 超音波は向かない | |
リンコマイシン | 抗生物質 | × | 〇 | 未確認 | 薬剤変性の可能性がある | |
プレドニン | ステロイド剤 | × | 〇 | × | 生理食塩水で薄めてもダメ | |
アスプール | 拡張剤 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
アロテック | 拡張剤 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
ベネトリン | 拡張剤 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
1回分 処方量 |
5mℓ未満 | × | 〇 | 〇 | 小型の超音波式は対応している製品もあります。 | |
5mℓ以上 | 〇 | △ | △ | コンフォート3000、NE-U780は吸入する薬液が多い方向き。(5~150mℓが適用範囲) | ||
10mℓ以上 | ◎ | × | × | ジェット式、メッシュ式では容量オーバーです。 | ||
○:霧化良好 △: 霧化しにくい ×: 霧化しない 注意:最終的な機器の選定は担当の医療従事者(医師・看護師等)の判断で行ってください。 |
吸引器の選び方
ご利用者の状態に合わせて選びましょう
吸引器について
吸引器とは
対象者
- 1.排痰が困難な方
- 2.嚥下障害がある方
目的
口腔・鼻腔・気管内の分泌物(痰・唾液)の除去
効果
- 1.呼吸の改善
- 2.肺炎の予防
吸引器の種類
卓上型
在宅や介護施設等向けで電源があればどこでも使用できます
壁掛型
病院の建物の内部に配管され主に病室で利用されています
据置型
病院等で配管設備がない場所で使用される強力な吸引器です
- 注意事項
- 1. 医師・看護師等の有資格者及び家族のみが処置可能です。
- 2. 痰を吸引しないで放っておくと、自分の痰で窒息する危険性があります。
- 3. 感染しないよう、清潔操作が必要です。
吸引器を必要とする方
呼吸機能障害者
難病患者
経管栄養患者
高齢者
・自排痰ができない
・嚥下障害により飲み込む事が困難
気道閉塞による
呼吸困難
誤嚥による
肺炎
在宅で使用する吸引器
タイプ |
卓上式吸引器200118383.html |
充電式吸引器200118383.html |
手動式/足踏式 |
---|---|---|---|
用 途 | 屋内専用 | ・外出 ・災害時 | 災害等の緊急時 |
吸引圧力 | -70~-85kPa | -70~-80kPa | -28kPa~-60kPa |
排気流量 | 13~30ℓ/分 | 13~30ℓ/分 | --- |
価格帯 | 36,000円~71,000円 | 55,000円~105,000円 | 3,600円~14,000円 |
レンタル料 | ミニック S-Ⅱ 3.300円/月 |
3電源対応ミニック DC-Ⅱ 8,250円/月 |
---|
吸引器の選び方ポイント
使用する方の状態・吸引部位から吸引力を選択
吸引力=吸引圧力×排気流量
口腔・鼻腔からの吸引
気管内吸引気管カニューレ装着人工呼吸器使用
中度
排気流量10ℓ/分
重度
排気流量20ℓ/分
最重度
排気流量30ℓ/分
吸引器の取扱方法
準備するもの
1.吸引器(ボトル付)
症状に合わせた能力のもの
2.吸引チューブ
吸引器専用のもの
3.吸引カテーテル
- ・医師の指示(形状・サイズ等)に基づく
- ・原則として再使用禁止
4.滅菌水
喀痰吸引前の通水に使用
5.消毒液
ボトル等の部品の消毒に使用
6.アルコール綿
使用済みカテの清拭に使用※カテーテルの再使用目的ではありません
7.手指消毒剤
吸引処置前の手指の消毒に使用します
1
吸引瓶に
消毒液を入れる
希釈した消毒液(オスバン等)を少量入れる
2
吸引チューブを
接続する
吸引瓶へしっかりと接続する
3
吸引圧力を確認する
1.吸引圧力調整つまみを最大にする
2.電源スイッチを入れる
3.吸引チューブを閉塞させて圧力を確認する
4
吸引圧力の
設定をする
吸引チューブを閉塞しながら調整つまみを回し、医師から指示された圧力に設定する
5
吸引カテーテルを
接続する
吸引カテーテルをコネクター部から開封し接続する
6
吸引処置を行う
吸引カテーテルから滅菌水を通水し、吸引処置を開始する
1
吸引カテーテルの
洗浄・廃棄
アルコール綿でカテーテル外側を拭い、内腔を水等を吸上げて洗浄する
2
吸引物を廃棄する
本体から吸引ボトルを外し、吸引物を捨てる
(ボトル容量の半分以下を推奨)
3
部品の洗浄・消毒
吸引ボトル・吸引チューブを中性洗剤で洗浄し、消毒液で浸漬消毒を行う
4
消毒済み
部品の組込み
消毒が完了した吸引ボトル等の部品を本体に組込む
5
作動チェック(吸引圧力の確認)
電源スイッチを入れて、吸引チューブを閉塞し、吸引圧力が上がるかどうかを確認する。(最大にした場合で-70kPa)
吸引器のボトルに入れる、吸引ボトル等の附属品のお手入れ時に使用します
品名:ヒビテン液500ml
成分:グルコン酸クロルヘキシジン
品名:オスバン液600ml
成分:塩化ベンザルコニウム
品名:ミルトン液
成分:次亜塩素酸ナトリウム
※金属が腐食します。
品名:イソジン液 250ml
成分:ポビドンヨード
※金属等が腐食し、ゴム、チューブ類も変質します
吸引物は早めに処理する
・ボトルの半分以下を目安に
・安全装置が作動する前に!
ボトルの破損に注意
・便器にぶつけないように
・ヒビだけでも吸引できません
パッキンや各ホース類の正確な取付け
・パッキンの不備がトラブルNo1
推奨する消毒液を使用
・おすすめはオスバン
・イソジンは良くありません
日常点検(吸引圧)を実施
・お手入れ後が最も大事
・短時間の点検でトラブル激減
※1Fr.=1/3㎜(約0.33㎜)
なお、コネクター付の場合、カラーでサイズが規定されています(下表参照)
在宅介護でレンタルするベッドはどう選ぶ? 用途・生活別のベッドの選び方
在宅介護でレンタルするベッドはどう選ぶ?
用途・生活別のベッドの選び方
退院や骨折などの急な事故で在宅療養を行う際に、病院と同じ機能のベッドの設置は必須になることが多く、すぐに準備するのは大変です。これからベッドを選ぶ方、介護用ベッドを検討されている方へ介護者と被介護者が在宅療養で気にするポイントと、用途・生活別のベッドをご紹介します。
目次
急に退院が決まった場合
退院後の在宅療養では病院と同じ機能のベッドの設置は必須になることが多く、すぐに準備するのは大変です。 フランスベッドでは、通常お申込みから3営業日前後でお届け致します。
病院と異なる雰囲気のベッドがほしい場合
一般的な介護ベッドは機能を優先しているため、見た目は今一つ。
病院臭いと、介護ベッドを嫌がる方は案外多い。。
天然木を使用した家具調の木製の電動リクライニングベッドなら、高級感と温かみがあり病院ベッドの冷たいイメージを払拭できます。
シングルサイズ(幅97cm)だけでなくセミダブルサイズ(幅122cm)まであるので、大柄な型でもゆったりとお使いいただけます。
骨折をしてしまった。1か月だけベッドをレンタルしたい場合
介護保険を利用しない骨折などケガでも、ベッドや車いすのレンタルはできます。
97cm幅のシングルサイズなら、今お使いのベッドやふとんと同じサイズですので、お手元にあるシーツをそのまま使えるのもうれしいですね
ベッドは嫌だけどリクライニング機能は欲しい場合
ふとんからの起き上がりがつらくリクライニング機能が欲しいが、ベッド苦手という方。
ベッドが苦手な理由は高さ高さと見た目によるものが多いようです。
マットレスそのものがリクライニングするタイプでは、や床に直接置いて使用できるので、普段ふとんを使用されている方でも高さが気にならず使用できます。
またマットレスの厚みが20cmと低いため、万が一落下してもケガの心配がありません。
ベッドサイドにテーブルを置きたい場合
ベッドで食事をする、スマホを見る、本を読むなど、手元テーブルがあると便利です。ベッドの下の差し込むだけなので、使わないときは足元にずらせば、場所もとりません
入浴補助用具の選び方
入浴補助用具選びの
ポイント
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1.移動の手助け
ご利用者が安全に動けること
つかまり歩きができる「手すり」や、浴槽の底までの段差を減らす「浴室内いす」など、 補助用具をご利用者の身体の状態に合わせて活用すれば安心して移動できます。
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2.すべり止め
安心して入浴できること
浴槽内での転倒などを防止する「すべり止めマット」を利用すれば入浴も安心です。
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3.サポート
介助者の負担が少ないこと
浴室の移動に「シャワーキャリー」を使えば介助者が手伝いやすくなります。
ラインナップ
●手すり
足元が滑りやすい浴室へ出入りする際、 壁に手すりがあれば転倒を防止でき、安定性が向上します。
●浴槽用手すり
立った姿勢での浴槽への出入りが可能な方に。浴槽の縁に取り付けて使用し、出入りのときに身体を安定させます。浴槽内での姿勢のキープにも役立ちます。
●すべり止めマット
浴槽内に敷くだけで、転倒を防止します。立ち上がりをラクにする効果もあります。
●シャワーキャリー
浴室まで歩けない場合に使用します。居室から浴室、浴室内もそのまま移動し、座った状態で身体を洗うことができます。
●浴槽内いす
浴室まで歩けない場合に使用します。居室から浴室、浴室内もそのまま移動し、座った状態で身体を洗うことができます。
●バスボード
浴槽をまたぐのが不安な場合に使用します。浴槽の上に渡したバスボードに腰掛けて身体を回転させて浴槽に入ります。
●シャワーチェア
浴槽内での転倒などを防止する「すべり止めマット」を利用すれば入浴も安心です。
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- 立ち上がりやすい
高さに調節 - 身体に合わせて座りやすいサイズを選ぶ
- 滑りにくい脚
- 立ち上がりやすい
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- 背もたれで
姿勢をキープ - 肘掛けで安定させ立ち座りも安全に
- 背もたれで
-
背・肘掛けなし
座った姿勢をキープできる方向け。コンパクトで省スペースです。
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背つき
座面の高さを調整できるタイプが便利です。
-
背・肘掛けつき
安定感に優れています。折りたためるタイプもあります。
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肘掛けはねあげタイプ
移乗台としても使えます。
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折りたたみタイプ
コンパクトに収納でき洗い場を広く使えます。
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ソフトパッドタイプ
やわらかい座面で長時間でも疲れにくい。
ポータブルトイレの選び方
ポータブルトイレ選びの
ポイント
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1.機能
ご利用者の状態に合わせて選びましょう
小柄な方と大柄な方のそれぞれに適した座面の幅や高さ。 立ち座りが不自由な方とできる方のそれぞれに適した肘掛けのタイプがあります。
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2.清潔
いつもキレイに保てること
お部屋の中でも、気持ちよく過ごせるように 衛生面にも注意して選びましょう。
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3.快適
気持ちよく利用できること
ご利用者の心理的な負担を和らげるために、 デザインやプライバシーにも配慮しましょう。
ポータブルトイレの
ご利用方法
●座り立ちができる方
-
①腰掛けて便座を上げます。
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②ベッドのグリップを持ち立ち上がります。
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③ベッド、トイレの手すりを持ち移動します。
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④前屈みになり、腰を下ろします。
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⑤排泄後お尻をずらし拭きます。
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⑥トイレの肘掛けを持ちベッドに移動。
●立ち座りが不自由な方
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①トイレの座面とベッドの高さを合わせると使いやすくなります。
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②ベッドの上とポータブルトイレに手を置き身体を移動します。
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③お尻を滑らせるように移動します。
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④負担が少ない移動ができます。
ラインナップ
●肘掛けを選ぶ
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立体移乗ができる方
安定感のある固定肘で、立ち座りもラクラク。
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ベッドから移乗する方
肘を上げられるので、座位移乗が楽で、介助も行いやすい。
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●座面の高さを選ぶ
ひざが直角に曲がり、足底が床に付くように調整できるものを選ぶ。
低座面タイプ
高さ
約40cmまで高座面タイプ
高さ
約50cmまで -
●座面の幅を選ぶ
標準タイプ
幅約
50~54cmワイド幅タイプ
幅約
56~60cm
●ポータブルトイレの種類と機能
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洗浄
温水洗浄でいつも清潔。紙でおしりを拭くのが大変な方に。
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脱臭
脱臭剤や排泄物のにおいが気になる方に。
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ソフト便座
やわらかい座面で長時間でも疲れにくい。
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暖房便座
暖房便座で冬もあったか。
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家具調タイプ
お部屋の雰囲気とマッチさせたい方に。重量があり、頑丈で安定性があります。
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プラスチックタイプ
軽量で、お手入れも簡単。立ち座りができる方におすすめです。
ゆったり足を広げられる、前方に支柱のないひじ掛け形状。 標準幅+6cmでゆったり座れ、余裕があるので移乗の動きがスムーズ。
アーチ型支柱で足を広げやすい、つまり、股の間に手を差し込みやすいので、局部を拭きやすく、排便を促すために、ペットボトル等のシャワーでお尻を刺激できます。 アーチ型支柱によるひじ掛け形状。全体の幅48cmと、コンパクトサイズながら、ひじ掛け内寸は40cmを確保していますので、ゆったりとご使用いただけます。
昇降式ひじ掛けでスムーズな移乗と着座時の座位サポートを両立。 オープンアシスト機能が付いているので便フタがバネの力で簡単に開きます。
移動用リフトの選び方
こんな方におすすめ
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自力または車いす等での
移動が困難な方 -
浴槽内やいすでの立ち座りに
不安のある方 -
階段の昇り降りに
不安のある方 -
段差の昇り降りに
不安のある方
ご利用方法
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① 介護ベッドの背を起こし、吊り具を装着し、リフトのハンガーに掛けます。
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② 少しずつゆっくりと吊り上げ、リフトの向きを車いすの方へ移動させます。
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③ 車いすを身体の下に移動、ゆっくりとおろしながら、深く座るように着座させてから吊り具をはずします。
ラインナップ
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床走行式リフト
リフト全体が床を走行することによってリフトに乗った方を移動させるタイプ。
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据置式リフト
設置部分は固定されており、アームが回転・収縮することによって移動を行います。
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天井走行式リフト
上部に取り付けられたレールに沿ってリフトが走行し、移動します。
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バスリフト
座った姿勢のまま入浴することができます。吊り下げタイプや浴槽内昇降タイプなどがあります。
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階段・段差対応機器
電動で階段をゆっくり一段ずつ昇り降りできるので安心。車いすに対応した製品もご用意しています。
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リフトアップチェア
いすからの 「立つ・座る」による、腰や膝への負担を軽くしながらサポートします。
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段差解消機
玄関に備え付けるタイプの段差解消機です。
フレームを組み立てるだけなので、工事不要で設置できます。 本体は取り外しができるので、使用しない時は邪魔になりません。
杖の選び方
ご利用者の状態に合わせて選びましょう
●歩行器を使いたいが片手しか使えない方
つえを使った歩行でバランスがとりにくい場合は、身体の横で支え、安定性に優れた「サイドウォーカー」がおすすめです。
- サイドウォーカー
- 多脚杖以上に安定性に優れています。立ち上がりの補助としても使用可能で、広く平らな場所での使用に適しています。
●㆒脚づえではバランスが不安定な方
サイドウォーカーを使うほどではないが一脚づえでは不安を感じる場合は、支持面が広く、安定性が高い「多脚づえ」がおすすめです。
- 多脚づえ
- 3~4本の脚で歩行姿勢を支えます。サイドウォーカーよりコンパクトで、平らな場所での使用に適しています。
●片足に体重をかけられない方
脚のケガや病気などで体重のバランスが気になる場合は、上肢全体で支え、安定性の高い「松葉づえ」がおすすめです。
- 松葉づえ
- 左右の脇下に1本ずつはさみ、手で握って使用します。ロフストランドクラッチより、安定性に優れています。
●握力や手首の力が弱い方
手の握力や手首の力が弱い場合は、前腕部を使って支える「ロフストランドクラッチ」がおすすめです。
- ロフストランドクラッチ
- 握りとカフ(腕をホールドする部分)で前腕を支えるため、握力が十分にない場合でも使用可能です。
●手指の変形がある方やリウマチの方
手指が変形したり、リウマチなどでグリップを握るのが困難な場合は、前腕部を使って支える「プラットホームクラッチ」がおすすめです。
- プラットホームクラッチ
- 前腕支持部に腕を乗せて体重を支え、グリップはバランスを保つ程度に使用します。身体に合わせてグリップの角度調整ができます。
●ちょっと足腰が弱ってきた方
多脚づえなどを使うほどではないが歩行中にちょっとした支えがほしい場合は、「ステッキ・T字型つえ」がおすすめです。
- ステッキ・T字型つえ
- グリップと支柱のみの一脚づえ。歩くときに比較的バランスのよい方、適度な握力がある方に適しています。
歩行器・歩行車の選び方
ご利用者の状態に合わせて選びましょう
坂道での歩行が不安な方
上り坂での歩行がつらい場合や下り坂での歩行に不安を感じる場合は、上り坂ではアシストしてくれ、下り坂ではブレーキが働く「ロボット機能付歩行車」がおすすめです。
ロボット機能付歩行車
ハンドルに手を添えて歩くだけの簡単操作。上り坂でパワーアシスト、下り坂で自動減速を行う他、片流れ防止機能、急加速時のレーキ、坂道で手を放しても自動でブレーキがかかるなど、安全な歩行をアシストします。
歩くときの姿勢が安定している方
ある程度自力で歩ける場合は、両手で持ち上げて前に運ぶ「固定型歩行器」双輪キャスターで方向転換がスムーズな「前輪付歩行器」がおすすめです。
固定型歩行器・前輪付歩行器
固定型歩行器を両手で持ち上げて前に運び、身体を前進させて使用します。ベッドからの立ち上がりにも使用可能です。また前輪付歩行器は、補助的な後輪がついたタイプもあります。重荷によってストッパーが作動し、立った姿勢を支えます。
立った状態でバランスが不安定な方
立った状態でバランスがとりにくい場合は、上体を支える「肘支持型歩行車」がおすすめです。
肘支持型歩行車
上部のパッドに腕や脇をかけて上体を支えながら歩行します。取り扱いやすいので、早期の歩行訓練から使用できます。
歩き続けるのが困難な方
日頃から歩き疲れやすい場合は、座れる機能がついた「歩行車」がおすすめです。
歩行車
左右のハンドルを握って歩行します。買い物用のかごや収納バッグ、座席がついているタイプもあります。
ちょっと足腰が弱ってきた方
歩行器や歩行車を使うほどではないが支えがほしい場合、収納付きで、折りたたんだり座ったりできる「シルバーカー」がおすすめです。
シルバーカー
買い物用の収納スペースがあり、ハンドルやバーを握って歩行します。キャスターを固定して使用することも可能なタイプもあります。
軽量でコンパクトなベーシックモデルです。 前面のパットはレバー操作で休憩椅子になります。 マグネット式のフラップが付いた背面のバッグは近所のお買い物などでお使いください。
大きな容量のバッグが前面についたショッピングに適したモデルです。 バッグは倒すと休憩椅子に早変わり。 オプションのパーツを使えばスーパーの買い物カゴを座面の上に固定できるので便利です。
前後の2つのバッグと座りやすい椅子、ワンタッチで折りたためるデラックスモデルです。 前面のバッグは中身を取り出しやすいよう片手で開閉できるデザインを採用しています。 カルテやA4シートが入る背面の小バッグは取り外せば小さなポシェットとしても使えるのが特徴です。
車いすクッションの選び方
適切な姿勢で身体を支え、お尻や背中にかかる圧力を分散できるクッションを選びましょう。
ウレタン剤
使用されるウレタン素材により硬さやクッション性が異なります。座った時に底づきしない柔らかさと厚みのあるものを選びましょう。
ゲル材
圧力の分散性や衝撃吸収性に優れています。
ウレタンフォームや空気室などが組合わされたクッションは、組み合せにより身体を支持する機能が異なります。
エア材
空気室内の空気量を調整することで、クッションの硬さや形状を調整できます。