選び方・ポイント
吸入器(ネブライザ)の選び方
吸入器(ネブライザ)の選び方
吸入器(ネブライザ)の使用目的及び
禁忌事項
禁忌事項
使用目的
医療施設または在宅で、吸入療法用の薬液をエアロゾル化し、
呼吸器の治療に使用します。
喘息や気管支炎の治療、去痰剤吸入や気道の加湿等。
呼吸器の治療に使用します。
喘息や気管支炎の治療、去痰剤吸入や気道の加湿等。
禁忌事項
●薬液以外の吸入
●吸入治療以外で使用
●規定以上の連続運転等
●吸入治療以外で使用
●規定以上の連続運転等


参考吸入器とは
呼吸器系の疾患を持つ方が薬剤の吸入をしたり、乾燥した時期にスチームを吸入をするための器具
スチーム式吸入器水を蒸気にする機器
ネブライザ薬液を霧状にする機器
MDI:定量噴霧式吸入器薬液入り小型スプレー器具
DPI:ドライパウダー式吸入器粒子状の薬剤を吸込むための器具
吸入器(ネブライザ)の種類と比較
噴霧方式 | ジェット式 | 超音波式(二槽式) | 超音波メッシュ式 |
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構造 ・ 原理 |
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利点 | 1.ほとんどの薬液に対応する 2.使用後の手入れがしやすい |
1.大容量の霧化に適している。 2.静音 3.仰臥位でも吸入できる |
1.小型・軽量・携帯可能 2.薬液の残量が少ない 3.静音 |
欠点 | 1.作動音が大きい 2.吸入姿勢に制限あり |
1.少量(5ml以下)の噴霧には適さない 2.使用できる薬液に制限がある 3.使用後の手入れに手間がかかる |
1.使用できる薬液に制限がある 2.薬液が詰まりやすい |
主な商品 |
200088669.html |
201141041.html |
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吸入器(ネブライザ)を選ぶ時の確認事項
使用する薬液は?
機種により使用できない薬液があります
1回の吸入量は?
機種毎に使用できる容量が違います
吸入器(ネブライザ)を選ぶ時の確認事項
確認事項 | 薬液名称 | 噴霧方式 | 特記事項 (霧化しない又はしにくい理由等) |
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超音波 | ジェット | メッシュ | ||||
薬液 の 種類 |
メプチン | 拡張剤 | 〇 | 〇 | 〇 | |
インタール | 抗アレルギー剤 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
アレベール | 溶解剤 | △ | 〇 | △ | アレベール単独では霧化しにくい | |
ビソルボン | 去痰剤 | △ | 〇 | 〇 | ビソルボン単独では霧化しにくい | |
パルミコート | ステロイド剤 | × | 〇 | × | 薬液の性質とネブライザが合わない | |
トブラマイシン | 抗生物質 | × | 〇 | 〇 | 超音波は向かない | |
リンコマイシン | 抗生物質 | × | 〇 | 未確認 | 薬剤変性の可能性がある | |
プレドニン | ステロイド剤 | × | 〇 | × | 生理食塩水で薄めてもダメ | |
アスプール | 拡張剤 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
アロテック | 拡張剤 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
ベネトリン | 拡張剤 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
1回分 処方量 |
5mℓ未満 | × | 〇 | 〇 | 小型の超音波式は対応している製品もあります。 | |
5mℓ以上 | 〇 | △ | △ | コンフォート3000、NE-U780は吸入する薬液が多い方向き。(5~150mℓが適用範囲) | ||
10mℓ以上 | ◎ | × | × | ジェット式、メッシュ式では容量オーバーです。 | ||
○:霧化良好 △: 霧化しにくい ×: 霧化しない 注意:最終的な機器の選定は担当の医療従事者(医師・看護師等)の判断で行ってください。 |